一戸建て感覚で住めるマンションとは
マンションなのに2階がある「メゾネットタイプ」
一戸建てと言えば、2階以上の複層構造が思い浮かびます。マンションで、その感覚で暮らせる住戸が「メゾネット」タイプです。メゾネットとは、住戸内に内階段を設け、居住空間を上下2フロアに分けたタイプ。マンションと言えば、通常はフラットなワンフロアタイプですが、メゾネットタイプは階段による上下移動が日常的に行われるので、一戸建てのような感覚で住むことができます。
元気な子供がいる家庭では、メゾネットタイプの上階部分に子供部屋を設ければ、階下住戸への騒音についての気づかいが減ります。また、上階部分への空間が吹き抜け構造になっている場合は、頭上の広がりや明るさなどで、より一戸建てに近い感覚が得られるでしょう。
使い方を考えるのが楽しい「専用庭」
マンション購入では「眺望」を重視して、高層階が好まれることが多いもの。しかし、一戸建て感覚を得るためには、マンションの1階に注目します。それは「専用庭」付きの住戸です。「庭が欲しいけどマンションに住みたい」という人にはぴったりの物件ではないでしょうか。毎日緑を見ながら暮らせますし、ガーデニングも楽しめます。
小さな子供が「外に出たい」という欲求も、特別な支度をせずにかなえられるので、親にとってはとても楽ですね。
また、テーブルセットを置いてくつろいだティータイムを過ごすなど、専用庭の利用方法は他にもあります。家族みんなで使い方を考えるのも楽しくなりそうです。
高い場所でも庭が楽しめる「ルーフバルコニー」
1階で専用庭がある暮らしも一戸建ての感覚が楽しめますが、「マンションに住むなら眺めも重視したい」という人もいるでしょう。そんな人には、「ルーフバルコニー」付きの物件がおすすめです。
マンションと言えばベランダからの眺望が魅力ですが、各住戸にある一般的なベランダは、それほど広くありません。万が一の災害のときの避難経路にもなるため、使い方にも制限があります。
しかし、下階の屋根部分を利用しているルーフバルコニーは、普通のバルコニーより広いのが特徴。屋根がないので、太陽光や自然の風を感じることができる「屋外」として使用できます。上層階なのに、庭のようなスペースがあるという暮らしが楽しめます。
ただし、ルーフバルコニーの下は階下住戸なので、床下に音が響くような使い方には注意が必要です。
メゾネットタイプ、専用庭、ルーフバルコニーなど、一戸建ての感覚を付加して暮らせるマンション住戸を紹介しました。しかし、専用庭やルーフバルコニーは共用部分です。対象住戸の区分所有者が専用に使えるとはいえ、禁止事項もあるため、管理規約で使い方を確認しなければなりません。専用庭なら芝生の管理が必要、置いてはいけない物があるなど、各マンションの規約によって自由度が変わります。
前述の「騒音」も含め、共用部分を使うときはルールとマナーをしっかり守り、楽しいマンション暮らしをかなえていきましょう。
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